Transportation Engineering
table:basic information
Course title 交通計画
Schedule 2021年度 前期 木曜2限
Course credits 2.0
Course number 76CEPLG305
Course code 9976408
Descriptions
様々な地域が抱える問題を交通システムの改善という視点からとらえ、交通に関する社会基盤施設(インフラストラクチャー)である、道路・鉄道・空港・港湾の計画立案に必要な考え方とその実例について学ぶ、講義型の授業である。
Objectives
本授業の目的は、交通に関する諸問題を解決し、交通施設の計画・管理・運営を効果的に実施する方法について理解すること、またそれらの方法を様々な地域に適用することの是非を論ずることができるようになることである。
Outcomes
1。授業計画の各回で示される交通計画立案上で考慮すべき概念について説明できる。
※土木工学科が定める学習・教育到達目標との関連
上記[到達目標]は、下記の主として関連する学習・教育到達目標に基づいている。
主として関連する学習・教育到達目標:
目標(B) 土木工学のすべての主要専門分野(構造・材料、地盤、水理、環境・情報、計画)の基礎知識を習得するとともに、応用できるようになる。
Course notes prerequisites
関連する「交通システムの行動分析」「交通システムの設計学」についても履修することが望ましい。
Preparation and review
LETUSにて示される各回の学習内容の指示に従うこと。
特に指示がない場合は下記の通り。
準備学習(各回1時間程度):授業内容に示されている用語の意味を調べておくこと。また事前に示された論文など資料がある場合はそれを熟読し、著者の主張を簡潔にまとめておくこと。
復習(各回2時間程度):授業の内容を振り返って簡潔にまとめたノートを作成しておくこと。また授業外実習として講義で示した例題や演習問題がある場合にはそれに取り組むこと。
Evaluation
全15回の授業のうち6回以上実施される、授業内容の理解度を問う小テストの合計点によって評価される。なお、合計点の算出には点数の高い5回分を用いる。20%×5回=100%
[フィードバックの方法]
小テスト終了後に解答例を解説し、採点後の答案はLETUSで返却する。
Materials
「交通計画」、山形耕一・森地茂編著、技報堂出版(株)。「交通システム計画」、太田勝敏著、技術書院。「都市交通計画」、新谷洋二編著、技報堂出版(株)。「図説 わかる交通計画」森田哲夫・湯沢昭・他編著、学芸出版社。など
Plan
1 交通計画の概要:交通計画の意義、国土と交通、都市と交通の関係について理解する。
2 道路計画とITS:道路の歴史・段階構成・機能、ITSとスマートウェイについて理解する。
3 交通需要管理:TDMの概要、実施手順、具体例、社会実験について理解する。
4 歴史的まちづくりと交通:まちづくり・歴史と交通の関係について理解する。
5 歩行者交通と自転車交通:歩行者と自転車の交通特性とそれを活かす交通政策のあり方について理解する。
6 道路交通と交通流:自動車交通流の計測・表現方法と渋滞発生のメカニズムについて理解する。
7 交通需要予測:需要予測の概要と課題について理解する。
8 地理情報システムやビッグデータの活用:GISとビッグデータの活用法について理解する。
9 交通環境問題(環境アセスメントと戦略的環境アセスメント):交通を自然環境・地球環境と調和させる考え方について理解する
10 政策評価概論:交通計画分野における政策評価の概要について理解する。
11 コンパクトシティと交通:都市計画と交通の関係について理解する。
12 パブリック・インボルブメント:市民参加の歴史と現状、課題について理解する。
13 交通と防災計画:地震などの災害時における交通の役割とそれを保全する防災計画の重要性について理解する。
14 交差点とラウンドアバウト:交差点とラウンドアバウトにおける交通処理の特徴について理解する。
15 まとめ:今後の交通計画のあり方について理解する。